問174&175「ぼくたちは勉強ができない」絶望を乗り越え、今、小美浪あすみ勝負の時ーーー!

さてさて。
ぼくたちは勉強ができない問174『[x]=明日の夜の小妖精編⑥』感想記事のお時間ですよ!
ぼくたちは勉強ができない問175『[x]=明日の夜の小妖精編⑦』感想記事のお時間ですよ!

…はい。
先週は更新できずにすみませんでした。

なので今週、まとめていきます!!

〇小さな絶望を積み重ねて…

以前にも書いたことですが、このあすみ編は筒井先生がものすごく自由に描いてる感じが個人的にはしてまして。
それは5番目のヒロインであり、そして6年後という設定にしたからこそ、今までのストーリーをあまり気にせずに、ある意味スピンオフ的な勢いで描いているんだと感じるんです。だからこそ、他ヒロインは徹底して出さない。

じゃあこのあすみ編で筒井先生は何を描きたいのか?という疑問になるわけですが、社会に出て必ずぶち当たる壁、そしてそれを乗り越えるというストーリーなんじゃないかなぁ、って。

つまり。
今までの3人娘のルートは全て、青春恋愛学園物語だったわけです。その中で、恋愛と共に夢を追うお話でした。
「できない」を「できる」にすること。恋愛軸と勉強(夢)軸を進めるお話だったんだと思います。

そしてこのあすみ編ではその少し先。
いわば社会人になって数年、現実という社会に夢砕かれ目的を失う、そのライフステージを描きたいのだと思います。

…まぁこれはちょっとドラマチックに言い過ぎかもしれませんが、でもやはり私のような平凡サラリーマンであっても筒井先生のようなトップレベルの漫画家さんであっても、やはり最初は色々と苦労するのだと思います。ぶっちゃけ、挫折します。

それこそ呪術廻戦のナナミンの言葉を借りるならば…

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ナナミ~~~ン…ッ!!

(´;ω;`)ブワッ

一番…一番!好きなキャラだったのに…

…。
……。

つまり何が言いたいかというと。

今回のあすみ編は、そんな小さな絶望を積み重ね、大人になる物語なのかなぁ、って…


〇宗二朗の小さな絶望

今回の宗二朗と輝明のエピソード。

あすみがメインヒロインの時はサブタイに「先人」が入ってたわけですが、まさに宗二朗が今回の先人なわけですね。

小さな絶望。輝明のために何かできることがあったのではないかと。

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救うことはできなかった。
でもここで強調しておきたいのは、宗二朗は輝明を救うことができなかったことを後悔しているわけではないと思ってます。
あすみ自身も言ってましたが、宗二朗は何も悪くなく、「大学病院を勧める」という最善の手段を取ったわけです。

でも。その最善の手段を取ったにも関わらず、輝明は帰らぬ人となってしまった…

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頭では分かっていても、でももしこういう結果になるのであれば、何か違う方法はなかったんじゃないか。

もし自分が手術をしていれば…という風には思ってないはずです。自分では手術をすることは無理だった。
それでも、だったらもうちょっと自宅療養をするなり家族との時間を増やしたり、そういう選択肢もあったのでは。
そのような意味で、「何ひとつ応えることができなかった」という後悔が残ってしまったのかと…

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そんな、診療所としての限界、襲いかかる小さな絶望。

そんな中、そんな輝明の息子が自分の愛娘の恋人として現れた時の宗二朗さんの心境…考えただけで胸が張り裂けそうです。

どの段階で成幸が輝明の息子であることに気付いたかは妄想の世界になりますが、「唯我」という名字はそうそうないことを考えると最初のエンカウントですでにもしや…?と思ったはず。

そしてそれこそあの頃の会話を思い出して
「輝明…本当にお前のトコに嫁に行くことになりそうだぞ…?」なんて懐かしく微笑んでたかもしれません。

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…こう考えるとね。
宗二朗ちゃんの怪奇な行動もよりほっこり見えて来るというか。
輝明の息子となら…と思い、つい熱心に応援しすぎちゃうパパみたいな。

〇よみがえる後悔

しかしそんな中。

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まず思うのは、ここでおそらく宗二朗はあすみと成幸のニセコイ関係に気付いたのでしょうね。

『あいつとなら…本当に…ってもいいなって思って…』
このセリフ、つまりは裏を返せば現状では本当ではないということになりますからね。

そしてそれを聞く宗二朗の表情…
もうなんてゆーか、悲しさとか寂しさとか後悔とかそういう感情が入り混じった…もう何とも言えない表情。

あすみがこのことを負い目に感じてしまうであろうことを直感的に感じ取ったのでしょう。
そしてよみがえる後悔…

〇早すぎた告白

そんな宗二朗と輝明の過去を知ったあすみ。

そりゃあね。あすみが負い目を感じる必要は1ピコメートルもありませんよ。
でもね…当時まだティーンエージャーだったあすみにとって、この事実は辛かったと思います。

それこそ、気持ちの整理がそう簡単にはつかないのが普通だと思います。
そして個人的には、この事実を知ってから成幸からの「告白」までの期間がものすごく短かったのでは思ってます。

あすみの方の心理状態を考えてみた場合(妄想ね)、
「後輩の親父さんを救ってやれなかった…アタシの夢である診療所では救えなかった…」
「てかこのこと、後輩知ってるのか?アタシを見る度に辛いこと思い出させるんじゃ?」

といったマイナスな想いがぐるぐるしたかと思うんですよ。
少し時間を置いて、きちんと落ち着いて気持ちを整理できればよかったのですが、そこへいきなりの告白。

「一緒にドハッちゃんランドに行きませんか」

でも、あすみはまだきちんと輝明の件を自分の中で整理できていない。
マイナスな気持ちがまだ渦巻く中、いつものからかい癖も相まって咄嗟に「誰か他の奴誘ってやってくれよ」とつい口走ってしまった…

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言った瞬間、ものすごく後悔したと思います。

本当はあすみも成幸が好きだった。一緒に行ったらどれだけ楽しいか。
でも。他の誰かを誘ってやれ…それは決して成幸が嫌いだとは言っていない。この時の精一杯のセリフ。

そんな青春の苦い思い出の一ページ。
大人になるための、小さな絶望の一つ…


〇運命のいたずら

そして6年後。

奇跡的に再開するわけですね。
これには当然、舞い上がってしまいますよね…成幸だけではなく、あすみも。

でもここでまた、あすみの心情を考えてみると、一度はフッてしまった相手なわけです。
それが今更、実はあの時から好きだった…とはやはりなかなか言えないのが普通かと思います。

相手の気持ちはすでに知っている。6年越しの想い。
でも自分は…自分は6年経った今も、気持ちの整理が付けられない。
お祭りの時の自分に対する「卑怯」とは、そういう自分への想いなんだと思います。

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そして何よりも、あの6年前のあの日、思わずフッてしまったその根本的な理由は何も解決していない。
結局あすみは、今もまたどうすればいいのか分からなくなってしまった…

そんな中。

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必死な成幸。いいですね…敬語を忘れるその必死さ。
あすみの心に、必死に訴えかけてその答えを知ろうとする成幸。

『あんたの本心はどこにあるんだよっ!!?』

好き!好きなの!!
あすみの本心は、もう、間違いなくあなたが好きなの…!!

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でも…でも…ッ!!
私にはそんな資格がないんだ…ッ!!(と思い込んでいる)

そんな中、嵐が来る…ッ!!

〇今度こそ、その気持ちを伝えたくて

ふぅ。
いやー、本当は先週、きちんとここまでの感想記事を書きたかったなぁ…!

さて、そして今週。

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ぼく勉は原則、優しい世界です。
なので若干伝わりづらい部分もありますが、この嵐の中のシーン、メッチャ生死をかけてるわけで。

「もうここで死ぬかもしれない」という状況なわけです。

であれば、それこそ、後悔は残したくない。
またあの日、あの6年前のあの日と同じ過ちは繰り返したくない。

先輩は何も負い目を感じる必要はない。
笑顔で逝った親父。そこには後悔の念はないんだよ、と。

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だから。

今度こそ。

きちんと気持ちを伝えたい。

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きちんと気持ちを聞いてもらいたい…!

まさに決死の告白です。

それに対するあすみ。
今までの自分はどこか逃げていた。怖かった。成幸の親父さんの件がいつもどこかに引っかかっていた。

でも。

親父さんは笑顔で逝ったと言ってくれた。間違いではなかったと言ってくれた。

これ以上、後悔を積み重ねたくはない…!

勇気を振り絞り、小さく、でも力強く首を縦に振る小美浪あすみ…!!

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これで告白の舞台は整った…!

〇そして伝説(緊急手術)へ…

しかし。
本当の気持ちを伝える前に、成幸は緊急手術が必要な状況に陥ってしまいます。

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ここで宗二朗が手術すれば万事解決…

なのですが、そこに降りかかるさらなる絶望。

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ここのあすみの顔、絶望感がすごい…やっぱ筒井先生の絵ってすごい…

ここに来て、宗二朗は一つの選択を迫られます。
自分の腕をとるか。成幸の命を取るか。

…。
……。

選択肢…とは書いてみたものの、そんなものはないですね。
チョイスは一択。

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医者とは時に、あまりにも無力だ。
それでも、宗二朗は、あの時、輝明にしてあげられることが何かあったのではないか。

その後悔の念。あの時の絶望。
それを繰り返すわけにはいかない。

しかも。
自分の前にいるのは、愛娘の愛する男。

救えなかった輝明の過去、消えかかっている現在の娘の幸せ。
今を、そして過去を乗り越えるために、宗二朗は成幸のオペを優先する…!


そしてその姿勢を見たあすみ。ここで気付くんですね…

「アタシが後輩の親父さんの件で負い目を感じる限り、親父をも苦しめてしまう…!親父の医者としての生き様を否定することになっちまう…!」

だからこそ。

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宗二朗の背中をずっと見て、ずっと追ってきたあすみ。
一番その患者のためになる道を選んできた宗二朗。

そこにあすみの原点がある。

今こそ、その原点に戻り。
今、自分がとれる、患者(成幸)のためになる一番の道は…!

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迷いは晴れた!


ここで手術が成功すれば、宗二朗の輝明の期待に応えられなかった後悔も和らぐ。
あすみ自身が、自分の手で、成幸を物理的にだけでなく、宗二朗を精神的にも救うことができる。

そしてもちろんその先には。
愛する後輩からの告白が待っている…!

もう逃げられない。
逃げない。

今まで重ねてきた小さな絶望の数々を乗り越え、その先にある希望へ。

今、小美浪あすみ、勝負(オペ)の時―――!!

…。
……。


大丈夫。
きっと手術は成功する。

だって化学の力は医大…もとい、偉大だもの!!

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紗和子ちゃん、可愛すぎるぅぅうう!!

※当ブログは紗和子ちゃん推しです



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