いやー、前回の更新が2020年12月25日だったらしいですよ、自分でもビックリ。
いやもう更新が久しぶりすぎて、まずログインするのに一苦労しましたよ…ちょっと焦りました。
てなわけで、明けましておめでとうございます!!
今年もよろしくお願いいたします!!
…え?
というわけで。
先週、ぼくたちは勉強ができないの最終巻となる21巻が発売されました。
個人的には、いよいよ終わりだな…って感極まるものがありました。
このブログも、ツイッターも、ぼく勉がなければ始めることもなかったわけで、今の繋がりも存在しない記憶となってたわけですからね…
そう思うと、本当にもうなんていうか。
とにかくこの作品で出会えて本当に良かった。筒井先生に、そしてぼく勉を通して色んな思い出をくれたみなさんに、本当にありがとう。
…。
……。
さてさて。
ということで、少しこの21巻を読んだ感想を書きたいと思いまして。
特にこの21巻の最後…キャラ作成の裏話やあとがきには筒井先生からの「回答」のようなものを感じますので。
久々に当ブログ記事のお付き合いいただければ幸いです!
〇やはり恋愛軸のヒロインだったうるか
特にうるかに関する裏話を読むと、色々と感じるものがありますね。
私はこのブログの一番最初の頃から、「うるかは恋愛軸のヒロインでありゴールは成幸と結ばれること」であると考察してきました。
だからこそ、仮にマルチエンドではなかった場合にはうるかエンドを想定して描いていたのだろうと考察してきたわけで、だから最初のif√もうるかで当然だと思ってました。
ここら辺の考察は大体あたっていた…と思うとすごく嬉しく感じますね。(自画自賛!)
さらに言うならば、明言しているわけではないですが、だからこそ理珠と文乃はダブルヒロインであり、「受験軸」担当だったわけですね。
これに関しては「一人だけしか叶えられない」わけではないので、ダブルヒロインでも問題なかったと。
ぼくたちは勉強ができないのメインテーマは「できない」を「できる」に変えること。
それを「恋愛」という軸で描かれたのがうるか。
「受験」という軸で描かれたのが理珠と文乃だったわけですね。
綺麗だ…
またうるかに話が戻りますが、だからこそ彼女は志望大学にそこまで思い入れがなかったわけですね。
懐かしきうるかの初登場時、音羽大学がスポーツ推薦じゃなくなったと知るや否や「じゃやめる」って(笑)
もちろん、後にオーストラリアに留学することになるわけですが、最後までうるかの勉強する理由、成幸の教育係の生徒を務めるモチベーションは受験ではなく成幸のことがずっと好きだったから…恋愛の「できない」を克服するためだったわけで。こう考えると、改めて初志貫徹というか、きちんと考えられたストーリーだなぁと感じますね…。
あと少し話がズレますが、武元うるかの名前の由来。これは半分正解でしたね。
苗字は文武の「武」と元気の「元」というのは当たりました(拍手!)
でもうるかは「イルカ」でも「オルカ」でもなかったですね…まぁどんまい。
真冬に関しては完全に外しちゃいましたね。
その怠慢ぶりからして「アリとキリギリス」の働かないキリギリスが冬になって困るイメージから来たのかと思ってましたが…なるほど、唯我の対となるキリストでしたか。
キリスト説を唱えるファンの方々もいたので、おめでとうございます!
〇童話モチーフの妙
さて、やはり私としては童話モチーフについても少し語っておきたいと思います。
このブログの中でも人気記事だったし、自分で言うのもなんですが一番好きな記事の一つですし。
うるかの「できない」は恋愛なわけですが、もう少し突き詰めて考察すると「告白ができない」だと思うんですね。そしてこれは、うるかのモチーフである人魚姫に絶妙にマッチしてるわけですね。
王子の傍にいることはできるが、喋ることはできない人魚姫。
成幸の傍にいることはできるが、告白する勇気が出ないうるか。
そして人魚姫は最後までその想いを伝えることはできず、泡となってしまう悲しい結末を迎えます。
では、果たしてうるかの命運は…?
恋愛ヒロインとして、おそらくはうるかが最終的には成幸とゴールインするのでは…でも人魚姫を考えると分からない…!ましてや親指姫と眠り姫は幸せな結末を迎えますので、実はこっちがゴールインなのか…!?
童話モチーフを通して、きちんと最後まで分からせないヒロインレースを走ったんだなぁと感心します。
そしてもちろん、うるかエンドと思わせておいてドカン!とマルチエンドのサプライズ。
完全にやられましたね…
…。
……。
そうですね、やはりこのマルチエンドサプライズによってうるかは犠牲になったという意見についても少し。
とは言っても、もう私の解釈はすでに書いてるんですけどね。
個人的には、うるかは恋愛ヒロインであるという時点ですでに特殊な立ち位置だと思ってますし、特に印象深いのが問76と77。唯一、サブタイトルの法則を破る形となりました。『ゆく[x]の流れは絶えずして…』『時によどみのうたかたはかつ消えかつ結びて[x]にとどまる』でしたね。そしてこの2話の軸となるのが、うるかの「告白しない…」という決心。まさにうるかのテーマである、告白が「できない」が強調された2話でした。
そして問142から始まったうるか長編。先の問76・77と同じ「うたかた」が入る『泡沫の人魚姫は約束の[x]に濡つ』編。それは告白が「できない」についに打ち勝った、そんな人魚姫うるかに対する答えだったわけですね…
そんなうるかだからこそ。
恋愛軸の絶対的なヒロインであり、連載途中でも特殊な2話を与えられたうるかだからこそ、その答えとして、うるか長編でラストを飾る。まさにうるかにしか務めることができない大役だったと個人的には思ってます。
そしてその上での、全読者が度肝を抜かれたマルチエンディング。
上記の構成だからこそできたのだと私は強く思います。というのも逆に別のヒロインだったら…最初に来る理由がないというか、そもそもマルチエンドが発表されていない中、うるかの長編もまだなく、なぜその別ヒロイン?そしてマルチエンド発表後、そのヒロインが今度は犠牲になったとか言われる羽目になったことでしょう。
今となってはマルチエンドありきで考えがちですが、それが発表される前のことを考えれば、最もスムーズできちんと考えられてストーリー展開されてたんだなぁと思います。極論、マルチエンドではなかった場合の最適解であると同時に、マルチエンドのサプライズインパクトを最大に引き出した、神業だと個人的には思ってます。
…。
……。
もちろん私はね、信者ですから。もはやポジティブにしか考えられません。
同様にどうしても気にいらなかったり納得できないという読者もいて、その読者にもその理由やロジックがあると思います。
10人いれば10通りの正義があるように…
…。
……。
あっれぇ?
童話モチーフの話のはずが…!
そうですね、最後にチョコっと言うならば、あすみと真冬についての答え合わせが欲しかったなぁとちょっぴり思います。ティンカーベルとエルサで良かったのかなぁ?いつか正解が分かる日が来るのか…!?
まぁただここは正直に言うと、(こんなこと言うとあすみと真冬推しに怒られそうですが)理珠・文乃・うるかがメインヒロインであすみと真冬はサブメインヒロインというか。やはり喋れない=告白ができない人魚姫のうるかが果たして運命に打ち勝てるのか、でもじゃあ親指姫や眠り姫は?という3人の姫の関係性が重要だったのかなぁと思ったり。
あ、でもね。
すごく素敵だなぁと思ったのがすべての裏話キャラ説明の最後に「幸せになってくれてありがとう」。
あとがきの『そしてもちろん、成幸と結ばれなかったからといって「その世界のヒロインが不幸せ」なんてことはありません』
これにはなんというか、筒井先生だからこその説得力があると私も強く感じます。
常に書いてきましたが、筒井先生の描く優しい世界、愛に溢れる世界。それは、筒井先生ご自身が各キャラを愛することから始まるのだと思います。5人とも幸せにしたい。その純粋な想いこそが、今回のマルチルートの原点なのではないでしょうか。
そして成幸だけ「幸せに成ってくれてありがとう」。
母・花枝さんの言葉を思い出しますね…
筒井先生。改めまして、ヒロインたちを幸せにしてくれてありがとう…!!
〇サブヒロインの番外編!
いやー、まさにファンサービスの鬼、筒井先生。
サブヒロインのifルートまで描いていただけるとは…!!
美春の「自己犠牲」。
水希の「予知夢」。(エプロンも最後まで笑えました)
そ・し・て・!!
…。
……。
…………。
さ、ささ、さわ…
…?
あっれぇ!?
あっれぇ!?
あっれぇーーー!?
ふふふ、ふ、落ち着け、落ち着くんだ洋菓子…
きっと興奮しすぎて指が震えて連続クリックしちゃって飛ばしちゃったんだよ…ははは…
カチ。
カチ。
カチカチカチカチカチカチカチカチカチ…
…。
……。
あっれぇーーー!?
ない…ない…ない!!
紗和子ちゃんの番外編が…ない…!!!
…。
……。
いやまぁここは正直に白状します。
最初は「なんで?え、なんで? WHY?ホワイ???」ってなりました。
でも一旦落ち着いてから考えてみれば、これが正解なわけです。
何故ならば、紗和子ちゃんはすでに本編で最高に幸せになっているからです。
まずそもそも根本的なところで、紗和子ちゃん自身は成幸を異性として特段意識してません。
そんなことより、RIZU LOVE♡ですからね!
もちろん、紗和子ちゃんが成幸のことを「カッコいいじゃない」と思ったりシーンもあるわけですが、それはあくまでもライクの範囲内であるというのが私の認識です。
そして何より、理珠ルートにて紗和子ちゃんはすでにこの上なく幸せになってるんですよね…
ここでは敢えて詳しくは語りませんが(終わらなくなる)、辛くて孤独な過去の象徴だったゲーセンに今では大好きな家族と。自分の大親友二人が結ばれるジンクスがついに本当に。そしてみさおちゃんの成仏、その大親友だったフランソワを紗和子ちゃんに託して…
うぉぉおおぉん…
何回読んでも泣ける…!
もちろん全ルート大好きですし、全ルート感動なんですが…やはりこのルート、最後の幕間のフォトフレーム…もう、4人とも最高すぎて…
紗和子ちゃん、幸せになってくれてありがとう!!
そんな紗和子ちゃんを描いて私を幸せにしてくれた筒井先生、ありがとうございます…!!
…。
……。
…でも、実はですね。
もう一つ、紗和子ちゃんの番外編が収録されてなかった理由があるのではと私は思ってたり。
その理由は…
…
……
全宇宙が泣いた!
ぼく勉スピンオフ、関城紗和子ストーリーに乞うご期待!!
こ れ だ !!
きっとそうだ!間違いない!!
もっともっと色んな紗和子ちゃんに出会えるに違いない!!
その時にはまた、洋菓子も目一杯ブログ更新いたします。
約束です…!
紗和子ちゃん、可愛すぎるぅぅうう!!
※当ブログは紗和子ちゃん推しです
この記事へのコメント
尾長 目仁奈
ホント、「ああ、に終わったんだなぁ…」と、つくづく思ってしまいましたねぇ……。
うるかが恋愛面でのメインだというのは、aさんもご自身のブログで仰ってましたね、そう言えば。
一番にハッピーエンドを迎えるのがうるかだったのは妥当な流れとして、特定のifルートでなかった分、うるかの“人魚姫”カバーが無かったのはちょっと残念だった、かな。
ところで…筒井先生の奥様は「誰!? 私のザンギ食べたはんかくさい人っ!!」とか言ってたりするのでしょうか?
ん? それとも津軽海峡は超えないのかな?(笑)
童話モチーフにつきましては…まふゆセンセは『雪の女王』で合っていると思いますが……あしゅみー先輩のは確かに元ネタがよく分かりませんですね。
そしてどうしても、賛否両論というものは出てきてしまうモノなんでしょうねぇ……
「人の数だけ正義はあった。」と、どこかのヒロインも仰っておりましたっけ。
でもホント、筒井先生の「幸せになってくれてありがとう」は、キャラ達への愛情を感じました!
あと、個人的な意見ですが…最終巻を改めて読んで、うるかが「よく似てるよ、2人とも…」と言っていたように、成幸君も文乃っちと同じような事言ってんなぁ…とか思ったりした次第です。似たもの夫婦、ですねっ!
…すんません。自分、文乃っち推しなんで……。(笑)
最後に割り込んできた新参者が言うのもアレですが…『ぼく勉』への、そして紗和子ちゃんへの愛が溢れた記事を有難うございました!
サナダ
理珠編最終回のコメント以来になります。
Twitterも拝見させて頂いてます。
遂に単行本でも最終巻になりましたね、、、
ぼく勉は、初めて第1回の連載の時から毎週1度も欠かさずに読んだ漫画でした。
実は連載第1回のジャンプを残してたりしてます←どんなやねん
今回最終巻にあたって1巻から全巻読み直したのですが、毎週よんでいたせいか、この時仕事辛かったけど、うるかちゃんの笑顔に元気貰ったなぁとか、久しぶりに紗和子ちゃんの登場!!これは洋菓子さんも大歓喜や!!とかその時その時の思い出が蘇ってきて他の漫画では決して味わえない別の感動がありました。
そして、不満が残った部分もありますがパラレルワールドを通して全員の笑顔が見れたというのが何より変え難かったです。
紗和子ちゃんについてですが、これは以前のコメントにも書いたのですが、筒井先生のこれからの作品にゲスト出演する可能性があるキャラとすれば、ひいき目なしで紗和子ちゃんが1番だと思います。(次点で、池っちとマチコさん)
保健室医、発明家、科学者、、、色々可能性を感じます!!その時はまた洋菓子さんのブログを見にきますね。
最後に、これは私の体感なんですが、ぼく勉は洋菓子さんのような個人ブログで小まめにあげる人が多かった印象があります。そして初期から書いている方で最後まで続けて下さったのは洋菓子さんだけだと認識しています。
Twitterなども含め、普段書き込みやコメントなんて全くと言っていいほどしないのですが、どうしてもお礼が言いたくて前回に引き続きコメントさせて頂きました。本当に最後までぼく勉のブログを書いて下さってありがとうございました。
なら一本道のストーリーでいいのでは…
洋菓子
コメントありがとうございます!
そしてお返事遅くなり申し訳ございません…!
ホント、終わってしまいましたね…(しみじみ)
うるかの人魚姫イラスト、確かにマルチサプライズの犠牲となった…と思われてたのですが、先日筒井先生がツイッターにアップされたのをご覧になりましたでしょうか?やはりすべてのキャラをキャラを愛されてるんだなぁ…と心から思える瞬間でした。
あすみと真冬の童話モチーフについては、いつかきっと答え合わせしてくださると信じてっ待っておきます(笑)
賛否両論については、ホント、人の数だけ正義がある、で一区切りにしたいと思ってます。なんてゆーか、円柱を上から見てる人と横から見てる人がお互いに「円だろ!」「いや、四角じゃん!」ってなってるような。その溝はなかなか埋まらないんだろうなぁ、って思います。
そしてさすが文乃推しですね、いや私も成幸と文乃は似た者同士と思いますよ。それこそ筒井先生もおっしゃってたように、全員がそれぞれの形でその世界で幸せになってるのだろうと思います。
最後に、私からも。こんなブログ、思いっきり紗和子ちゃん贔屓のブログを最後まで読んでいただきありがとうございました…!
洋菓子
久々のコメントありがとうございます!
ツイッターでも…誰だろう?(笑)
おぉっ!ぼく勉が初めて毎週欠かさず読んだマンガとは!なんだか私も嬉しくなります。ん、ということはサナダさんかなりお若い…?(笑)
いやまぁそういう私も、永らくジャンプから離れていてぼく勉を読むために復帰したわけですのであまり変わらないかもしれないですね…!そんな中連載が4年近くも続いたので、おっしゃる通り「あぁこのストーリーの頃はこうだったなぁ」とか思い出しますね!そんな中、これは洋菓子が喜びそう!って私のことも思い出の中に入れていただき大変光栄です!
紗和子ちゃんの別作品ゲスト出演!!
これは確かに可能性ありそうですよね…もうそうなったら洋菓子の鼻血が止まらない!もしろんブログ更新しますよ!
いやでも。
やはり紗和子ちゃんが主役のスピンオフでお願いします!!(笑)
最後にこのブログについて。
…そうなんですね…考えたことなかったのですが、確かに私の知る他のブログも、あまり見ないので数件ですが確かに途中で更新止まってますね。
そんな中、私がこうやって書き続けることができたのは読んで応援してくださったみなさんのおかげです。途中、少し更新できない時期もありましたが、それでもなんとかやり遂げた達成感はすごくあります。そんな中、「最後までぼく勉ブログを書き続けてくれてありがとう」と言っていただけるのは、本当に心に響くものがあり、ものすごく嬉しいです。
私の方こそ。当ブログを最後まで読み続けていただき、本当にありがとうございました…!!
尾長 目仁奈
うるかの人魚姫、筒井先生のツイッターにて拝見させて頂きました!
17巻、改めてこのカバーでも発売してくれませんかねぇ?(笑)
「円柱を…」のくだり…成程!上手いこと言いますねぇ。解り易いです!
そして自分も、『ぼく勉』の為にジャンプを買うようになった一人です。
なもんで、最近毎週買ってない……。(笑)
家族を養う道具にしか見てなかったんじゃね?
k.m
ここ数年、いまいち気持ちに張り合いがない為に、楽しみの一つとして続けていたジャンプ購読。
その中で、キャラクターの魅力によって単行本を買い集め、今でも手元に残っている唯一の作品。
それが私にとっての「ぼく勉」です。
初期は打ち切りの危機にあったものの、うるかのワンマンによって延命して、
メイン二人の性格も徐々に矯正して持ち直し、先生でバズって一気にアニメ化まで持って行った作品でしたね。
そんな「ぼく勉」も、パラレル展開に移行してからは、
本誌上でも私の中でも存在感が薄れていましたが、
関城さんへの熱い想いや、鋭い考察(特にメインキャラの童話関連)をブログに書かれていた洋菓子さんの事は覚えておりました。
最終巻発売後も、こうして記事を書かれていた事に感動です。
奇しくも18巻までで購入をやめていた単行本、残る三冊も買って一気見しないとなぁ、という気持ちになりました。
ありがとうございました。
そしてお疲れ様です。